第3回「朝日出版社」争奪戦を制した決め手 NOVAとつないだM&A仲介
藤田知也
朝日出版社の代表取締役を解任された小川洋一郎(53)らが、弁護士の河合弘之(80)の事務所を訪ねた。解任から1カ月が過ぎた昨年10月11日のことだ。
それまで頼りにしていた弁護士に「100%株主を相手にこれ以上闘うのは難しい」と見放され、すがる思いの小川らに、河合が説いた。
「会社は株主のものだと会社法ではなっている。でもね、株主だけでなく、従業員や取引先といったステークホルダーのものでもあるという社会的なコンセンサスもある」
現預金の支配権が勝負を分ける
古くは国際航業やイトマンの…
【春トク】締め切り迫る!記事が読み放題!スタンダードコース2カ月間月額100円!詳しくはこちら