戦禍の中の五輪、濁ったセーヌ川 ネットの暴力にさらされた選手たち

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後藤遼太 河崎優子
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 「平和の祭典」はロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルによるガザ攻撃が続く、戦禍の中で始まった。開幕直前にはフランス高速鉄道への同時多発的な「破壊行為」も発生。厳戒の中、開会式はパリ中心部を流れるセーヌ川が舞台となった。

 「環境への配慮」を打ち出した大会の序盤で注目を集めたのは、そのセーヌ川の水質問題だ。

 「国家の威信」をかけ、約14億ユーロ(約2400億円)を費やし、浄化作戦を進めたが、男子トライアスロン直前の降雨で水質が悪化。練習は中止され、レースの日程は変更された。

 「選手の体調を考えたら雨の後のセーヌでは泳がせない。日程変更もフェアじゃない」(ドイツのラセ・ルス)などと、不満の声も上がった。

会場では熱気、デジタル空間では…

 また、コロナ禍を経て、有観…

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この記事を書いた人
後藤遼太
東京社会部|メディア・平和担当
専門・関心分野
日本近現代史、平和、戦争、憲法