京都の花街で始業式 「おめでとうさんどす」芸舞妓が精進誓う
西田健作
京都五花街で最大の祇園甲部(京都市東山区)で7日、仕事始めの「始業式」があった。芸舞妓(げいまいこ)やお茶屋の経営者ら約110人が出席し、祇園の伝統を誇りとし、伎芸(ぎげい)の修得に励むことを誓った。
「おめでとうさんどす」。耐震改修工事が終わり、8年ぶりに会場となった歌舞練場の入り口では、黒紋付きの正装となった芸妓や舞妓があいさつを交わした。
正午からの式典では、まず能登半島地震の犠牲者に黙禱(もくとう)を捧げた後、芸舞妓が新年に向けた誓いを唱和した。文化庁の都倉俊一長官も招かれ、「世界に向かって日本の誇る伝統芸能を発信していただきたい」と祝辞で述べた。
昨年1年間のお座敷での成績優秀者の表彰もあった。20歳となり、成績も1位となった柚子葉(ゆずは)さんは「コロナが明けてきて、お客様と顔を合わせることが多く、自分も楽しめた1年だった。素敵な賞をいただけたことをうれしく思っています」と話した。
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