第3回SNSで受けた指導、今は教える側に「筋肉増やしたい人に応えたい」

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塩谷耕吾
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 元公務員の30代男性は、若い頃からうつ症状に悩まされていた。睡眠導入剤が手放せなかった。

 大学に入り、ボディービルを始めると症状は改善に向かったという。

 「体を鍛え、筋肉がついてくる過程が楽しくなった。生活に潤いをくれた」

 ボディービルの競技会にも出場するようになった。

 出るからには結果を残したい。

 もっと筋肉を増やしたい。

 そう思うようになっていた6年前、トレーニングジムの先輩から東京都内のある病院を紹介された。

 筋肉増強外来。

 医師の指導のもと、筋肉増強効果のあるアナボリックステロイドなどの処方が受けられることを売りにしていた。

紹介を受け、男性が扉をたたいた筋肉増強外来。記事の後半では男性が受けた診療の内容や、筋肉増強目的でのアナボリックステロイドの利用に対する国の考え方などを紹介します。

「みんなやっているから大丈夫」

 男性が病院を訪れると、まず…

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この記事を書いた人
塩谷耕吾
スポーツ部|五輪、柔道、ボクシング
専門・関心分野
五輪、スポーツビジネス、ベッティング、井上尚弥

連載筋肉増強剤の誘惑 筋トレブームの陰で(全10回)

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