暴力の連鎖、断つために 米オクラホマシティーの爆弾テロから30年

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中井大助
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記者コラム「多事奏論」 アメリカ総局長・中井大助

 米中西部のオクラホマシティーの中心部に広がる芝生には、168脚の椅子の像が並ぶ。1995年4月19日、ここで起きた爆弾テロの犠牲者と同じ数だ。

 標的とされた連邦政府の建物には保育施設があり、19人の子どもも命を落とした。米国人が国内で起こしたテロ事件としては、現在も史上最悪の被害だ。

 日本で、オウム真理教幹部らによる地下鉄サリン事件が起きた翌月。教団施設が集中していた山梨県上九一色村(当時)で駆け出しの記者として取材を続けていた私は、太平洋の向こうでもテロ事件が発生したことに驚き、被害の大きさに衝撃を受けた。

 爆弾テロの主犯だったティモ…

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この記事を書いた人
中井大助
アメリカ総局長
専門・関心分野
アメリカの社会、政治、文化
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