大阪・関西万博だけじゃない、けいはんな万博も同日開幕 科学身近に
大阪・関西万博に合わせた「もう一つの万博」として、「けいはんな万博」も13日、開幕する。京都、大阪、奈良にまたがる関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)を舞台に半年間、最新の科学技術に触れられる催しが企画されている。
「二つの万博が連携し、相乗効果を上げていく。けいはんな学研都市の未来につながる万博をめざしたい」。けいはんな万博2025運営協議会共同代表を務める堀場厚・京都商工会議所会頭は、そう抱負を語る。
けいはんな万博が大阪・関西万博と大きく異なる点は、常設パビリオンを持たないこと。立地企業や研究機関などが中心となり、「未来社会への貢献 次世代への解」をテーマとして、週末を中心に家族で楽しめるイベントを開いていく。
会期前半の目玉は、5月24、25両日に京都府精華町のけいはんなプラザ周辺で開かれるロボット・アバター・ICTフェス。25日には遠隔操作ロボットが公道をパレードしたり、マクドナルドでハンバーガーを買ってゴールするタイムを競ったりするゲーム感覚の「アバターチャレンジ」がある。
芸術系の催しもある。4月27日には「ジャズフェスティバル」、29日には「公園でバレエ」がいずれもけいはんな記念公園であり、鑑賞無料。
6月13~15日のウェルビーイング(健康、幸福に生きる、の意)フェスでは、京料理、発酵食品、お茶などを中心とした国内外のフードテック(食の最先端技術)を紹介する。自分の健康を「見える化」できるコーナーも登場する。
公益財団法人・関西文化学術研究都市推進機構(精華町)によると、けいはんな学研都市は1987年施行の関西文化学術研究都市建設促進法に基づき、整備が進められてきた。総面積は約1万5千ヘクタール。現在150を超える研究施設や企業などが立地し、約1万人の研究者らが働いているという。
「京都の人は『けいはんなって奈良やろ』と思い、奈良の人は『京都やん』と思っている節があるが、今回の万博を機に、けいはんなを身近に感じていただきたい」と堀場共同代表は語る。
けいはんな学研都市の最寄り…
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