狂った計画、命を落とした選手たち それでもパレスチナは五輪に願う

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加藤秀彬 野村周平
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 パリ・オリンピック(五輪)の開幕まで残り100日を切った。

 ガザ地区がイスラエルの侵攻を受けているパレスチナ。そのオリンピック委員会(POC)のムアウィア・カワスミ理事(52)がオンラインでのインタビューに応じ、アスリートたちの現状を語った。

 ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが、イスラエルへ一斉攻撃を行ったのは昨年10月。その報復としてイスラエル軍によるガザ地区への軍事侵攻が始まった。

 カワスミ理事はヨルダン川西岸ラマラに拠点を置き、パレスチナ選手の情報を集めているという。

 POCによると、一連の衝突でこれまでに約140人の選手やコーチらが無差別な攻撃によって命を落とした。カワスミ理事は「選手たちは足や腕を切られ、指導者たちも死んだ。これは虐殺だ」と語る。

 ガザ地区内にあったPOCの…

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この記事を書いた人
加藤秀彬
スポーツ部
専門・関心分野
陸上、サッカー、海外スポーツ
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    中川文如
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長)
    2024年4月20日11時30分 投稿
    【視点】

    数字の感覚が麻痺してしまいそうです。約140人もの選手やコーチらが命を落としたというパレスチナのスポーツ界。「140」という数字の向こうには、一命こそ取り留めても大きな犠牲を負った、さらに多くの人たちがいます。それが、「日常」になってしまっ

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