ミャンマー被災地で国軍が空爆再開 一時停戦、わずか数日で破られる

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バンコク=武石英史郎
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 地震で死者3千人以上の甚大な被害が広がっているミャンマーで、国軍による空爆や戦闘が再び相次いでいる。民主派や少数民族の武装勢力が1日までに停戦を始めたのを受け、対立関係にある国軍も2日、一時停戦を宣言したが、わずか数日で破られた。

 北東部シャン州を拠点とする少数民族武装勢力「タアン民族解放軍(TNLA)」は4日、シャン州北部ナウンチョで、前日から国軍と地上戦となり、国軍から空爆を受けたと発表した。ナウンチョは中国雲南省と被災地マンダレーを結ぶ幹線道路上にあり、停戦前にも空爆が相次ぎ、中国からの救援車両への銃撃も起きていた。

 独立系メディア「ビルマ民主の声」によると、東部ロイコー近くの村でも4日、突然空爆があり、民間人5人が死亡した。

地震後の空爆63回

 民主派「国民統一政府(NU…

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この記事を書いた人
武石英史郎
アジア総局長|東南アジア・南アジア・太平洋担当
専門・関心分野
アジア、グローバルサウス
ミャンマー軍事政権

ミャンマー軍事政権

2021年2月の国軍によるクーデター以降、ミャンマーでは国軍と様々な抵抗勢力による内戦が泥沼化。何百万人もの避難民が生まれるなど人々の暮らしは圧迫され、国内外をめぐる情勢は揺れ動いています。ミャンマーに関連したニュースを幅広くお伝えします[もっと見る]