豪雪地ならではの新システム導入、留置所も公開 南魚沼署の新庁舎
新潟県警南魚沼署の新庁舎が新潟県南魚沼市小栗山に完成し、報道陣に公開された。日本有数の豪雪地帯にある同署。地中熱を利用した融雪設備を県内の警察署で初めて導入するなど、環境に優しい施設になっている。
築58年になる旧庁舎の老朽化が進んだため、約1キロ離れた場所に新築した。鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積は旧庁舎の約2.2倍となる約3700平方メートル。解体費を含む総事業費は約30億7千万円。新庁舎での業務は14日から始まる。
駐車場の一部には、地中熱を利用したヒートパイプ融雪設備を採用した。地下約20メートルにある熱を508本のヒートパイプで地表に運び、路面の温度を上げるシステム。水や電気、灯油などを使わずに、自然の力だけで1時間に深さ1.5~2センチの雪を溶かすことができるという。
施設の天井や壁、カウンターには県産材を使い、県の伝統技能を生かしたしっくいの壁も使用。来庁者用に授乳室や多目的トイレを設けた。新しい留置施設や取調室も公開された。森山明署長は「住民はもちろん、国内外から観光で訪れた人にも安心して、この地のすばらしさを味わってもらえるように努めたい」と話した。
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