「世界No.1」言い聞かせて金 場にのまれかけたフルーレ男子団体
稲垣康介
うれしいはずのフェンシングでの日本旋風だけれど、猛威を振るうほど、自分たちには重圧となる。男子フルーレ団体のメンバーはそんな心境だった。「メダルが取れなかったら、日本に帰れるかな」。試合前にメンバー同士でそんな会話にもなった。
過去の五輪でフェンシングの日本勢が1大会で複数のメダルを取ったことはなかった。それが、パリではすでに4個。しかも日本が出場した団体戦は三つとも表彰台に上がった。
世界ランキング1位として挑むのは、昨年の世界選手権も制した男子フルーレだけ。最もメダルが有望視されていたのが自分たちだった。
この日、応援に駆けつけた女…
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