ミロのビーナスがボクサーに 芸術の都パリ アートと五輪コラボ

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パリ=河崎優子
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 26日開幕の五輪に合わせ、芸術の都のパリでは、各美術館がアートとスポーツをかけ合わせた展覧会を行っている。街角には、ボクサーやサーファーに変装したミロのビーナスのレプリカも登場。「文化オリンピック」と銘打ち、パラリンピックが閉幕する9月8日まで、フランス全土で2千件以上の展覧会やイベントなどが予定される。

ミロのヴィーナスはオリパラ選手に

 日本の国会に相当する国民議会(下院)の外階段には、ルーブル美術館に所蔵されるミロのビーナスのレプリカ6体が展示されている。赤、緑、オレンジ、青、黄、紫の6色に彩られ、ボクシンググローブを着けたり、アーチェリーの矢を持ったり、五輪・パラリンピックアスリートに変身。パリ市は「スポーツを男性的なものと結びつけるイマジネーションに逆らう作品。虹色に彩られた彫刻は差別との戦いを象徴している」と説明する。

 印象派モネの作品を多数所蔵し、日本人も多く訪れる「マルモッタン美術館」では、展覧会「試合開始!」を開催。スポーツを主題にした1870~1930年のモネやシスレーなどの絵画や彫刻、写真の180点を展示する。

スポーツする貴族から庶民、そして女性へ

 年を経るごとに、作品の題材…

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この記事を書いた人
河崎優子
サンパウロ支局長|中南米担当
専門・関心分野
中南米の全分野、ジェンダー、環境、スポーツ