えっ「偉人」は男だけ?モノづくり愛知の54人、批判受け見直しへ
愛知県がこの秋に開業する国内最大のスタートアップ(新興企業)支援拠点「ステーションAi」内の産業偉人の展示施設をめぐり、県が男性のみだった偉人の展示について見直しを始めたことがわかった。当初の計画では展示対象の54人は全員男性だった。市民から「男女共同参画の観点から問題がある」との指摘を受けて方針を転換し、女性の偉人も展示するという。
展示施設は、ステーションAi(名古屋市昭和区)の2階に整備される「あいち創業館」(11月1日開館)。県にゆかりのある創業者や経営者の業績を紹介し、起業そのものに関心を持ってもらう狙いがある。また、子どもたちに将来の起業家としての夢を育んでもらうため、週に2日、小中学生向けの見学ツアーも開く。
あいち創業館は四つのゾーンで構成され、そのメイン展示となるのが偉人を紹介する「偉人との出会いゾーン」だ。館内中央に置かれたタッチパネルに偉人にまつわる製品、名言などがアイコンで表示され、プロフィルなど五つの切り口からの紹介が映し出される。四つ目の「探求・交流ゾーン」では、女性を含め多様な人たちが現代で活躍していることを紹介する書籍展示などがある。
今年5月に公表された展示対象者の一覧には「自動車・機械」を始め、「鉄鋼・鉄道・エネルギー」「機械・電子機器」「医薬・食品」などの計6分野54人が列記され、トヨタグループ創始者の豊田佐吉氏らが展示の対象となった。だが、54人はいずれも男性だった。
記事の最後に54人の一覧を掲載しています。
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