岡慎之助、体操個人総合で金 寮で見ていた東京五輪…橋本の壁超えた
パリ・オリンピック(五輪)第6日の31日、体操の男子個人総合で岡慎之助(20)=徳洲会=が86・832点で、金メダルを獲得した。今大会では団体での金メダルに続く、二つ目のメダルとなった。
2003年生まれ。岡山市内の体操クラブで中学3年生まで過ごし、高校生になるタイミングで練習拠点を神奈川県鎌倉市の徳洲会に移した。直後の19年6月、15歳で挑んだ世界ジュニア選手権(ハンガリー)の個人総合を制した。
2年前の試合中に右ひざの前十字靱帯(じんたい)を断裂する大けがを負ったが、1年かけて競技復帰を果たした。
小学生の時から倒立の練習には時間をかけ、その美しさには定評がある。得意種目は平行棒。そのほかの5種目も満遍なく高得点を狙える力を養ってきた。
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息詰まるような時間だった。
体操の男子個人総合。暫定1位の岡慎之助は、最終演技者、張博恒(中国)の鉄棒の得点を待っていた。電光掲示板に表示された得点は「14・633」。総得点は86・599となり、岡が0・233点上回った。20歳の新王者が誕生した瞬間だった。
この日は予選1位の張、同3…
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