「気づくと3人で泣いていた」双子育児の孤独、経験を支援の力に

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鈴木優香 伊藤未来
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 2月5日は語呂合わせで「ふたご」となる日。

 双子をはじめとして多胎育児を支援する環境は、各地で少しずつ、様々な広がりを見せている。福岡市では、昨夏に新しい支援団体が発足した。同じ悩みを経験した母親たちが協力して運営し、支え合っている。

 福岡市中央区の牛島智絵さん(39)は3年前、双子の男の子を授かった。

 喜びもつかの間。双子の子育ての想像以上の大変さに直面した。「一日中、交代で泣き続けているように感じた」

 気晴らしに外出しようにも、2人の同時泣きを想像して、あきらめることも。睡眠不足に陥り、孤独感がいっそう増す。

 「気づいたらいつも3人で泣いていた」

 市の子育て支援制度もあるが、地域の人に子どもを一時預かってもらう「ファミリー・サポート」は講習参加が必要と言われた。2人の面倒をみながらの受講は難しく、ハードルの高さを感じた。

 他の制度を使おうとしたときも、ヘルパーから「双子は経験がない」と、預かりに後ろ向きな声を聞いた。

 頼ったのはSNSだった。

 出産前から投稿していたイン…

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この記事を書いた人
鈴木優香
北海道報道センター|道政担当
専門・関心分野
農業、食、動物、移住、多文化共生