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「ただいいように使われるだけ」 38歳セブン店長、妻子残し過労死

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北川慧一
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 「休みなくて、長時間があたりまえ」「シフトをうめるためにいくら働いても、自分がきついだけ」「コンビニの店長なんてただただいいように使われるだけ」

 2022年7月、大分県内のセブン―イレブン店長だった男性(当時38)は、こうした遺書を残して自殺した。

 遺族側によると、男性は福岡県内の公務員専門学校を卒業し、04年に大分県内の地元に戻ってきた。公務員試験を受けたが、当時は「就職氷河期」。希望はかなわず、地元のセブンでアルバイトを始めた。

 11年後の15年、オープンした別のセブン店舗で、店長として雇われた。ここではオーナーらが常駐し、従業員の勤務管理や顧客とのトラブル対応は主にオーナー側が行っていたという。

新店舗で増えた業務、削った睡眠時間

 19年、このオーナーが新し…

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この記事を書いた人
北川慧一
経済部|労働キャップ
専門・関心分野
労働政策、労働組合、マクロ経済