第5回対応はフジ社員、社長はゴルフ&銀座 「異常な状態」はなぜ起きた

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黒田健朗 村井七緒子
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 フジテレビの報道対策メンバーの7人は2024年12月27日午前から、社として出すコメントの最終確認を進めていた。中居正広氏の問題について、19日に女性セブンが、26日には週刊文春が、フジの社員の関与疑惑とともに相次いで報じていた。

 第三者委員会の報告書によると、その場にフジや親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の取締役は、誰もいなかった。フジの港浩一社長(当時)は、ゴルフ場にいた。

 同行したFMH社外取締役、フジ取締役の島谷能成・東宝会長は、カートで移動中に港氏から、文春報道についてこう聞いた。「全くのでたらめですよ」。それ以上の説明はなく、さらに確認することははばかられたという。もっとも、第三者委は後に、問題が起きた当日の会合に社員は関与していなかったものの、中居氏による元フジアナウンサーへの性暴力が、業務の延長線上で起きたと認定している。

 ゴルフの後は東京都多摩市で…

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この記事を書いた人
黒田健朗
経済部|総務省担当
専門・関心分野
漫画、アニメ、放送
村井七緒子
経済部|デジタル庁担当
専門・関心分野
デジタル政策、AI、人権
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    松谷創一郎
    (ジャーナリスト)
    2025年4月9日4時18分 投稿
    【視点】

    この調査報告書を読めば読むほど、当初の幹部の対応がぼんやりとしていることが浮かび上がってきます。同時に疑問に感じるのは、なぜ港浩一社長をはじめとする多くの幹部が危機感を持たなかったのか、ということです。 この調査報告書は、基本的には個々の

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