新社会人ら、決意胸に新たな一歩 岡山県内各地で入社式や辞令交付式
新年度が1日スタートし、岡山県内各地で入社式や辞令交付式があった。新社会人たちは決意を胸に、新たな一歩を踏み出した。
岡山県庁では午前10時15分から新規採用職員への辞令交付式が開かれた。スーツに身を包んだ職員は、緊張した面持ちで式に臨んだ。
県は2025年度、18~53歳の185人を採用した。倉敷鷲羽高校に配属される三宅祥央さん(22)が代表して宣誓書を読み上げ、伊原木隆太知事に手渡した。
伊原木知事は「常に知識をアップデートさせ、新しい技術を導入することを忘れないで」と訓示。ファジアーノ岡山のJ1昇格をはじめ県内スポーツ界などの盛り上がりを挙げ、「皆さんと一緒に岡山を熱くする、元気にする仕事に取り組んでいきたい」と呼びかけた。
新規採用職員を代表して知事から辞令を受けた畜産課の高田夏妃さん(22)は式後、「皆様に寄り添って一つひとつの仕事を丁寧に行っていきたいと思います。社会人として、いつまでも学び続ける姿勢は持ち続けたい」と笑顔で語った。
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岡山市では、大森雅夫市長が新規採用の192人それぞれに辞令を交付。「市民の役に立つために働くのが市役所。チームワークを大切にし、積極的に思う存分に行動してほしい。市の発展に向けて共に頑張りましょう」と呼びかけた。
医療政策推進課に配属された大熊亜理沙さん(22)が、新規採用者を代表して登壇。「自然災害やAI、物価高など、目まぐるしい社会の変化の中で採用された者として、時代に柔軟に対応するのが私たちの使命」と決意表明。続けて「ファジアーノ岡山のように、あきらめず困難に粘り強く取り組んで岡山を盛り上げたい」と力強く述べた。
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百貨店開業100周年を迎えた天満屋は、岡山市北区でグループ13社合同の入社式を行った。グループ全体の今年の新入社員は79人で、天満屋本体は昨年より4人多い27人を採用した。
天満屋は1829(文政12)年に西大寺(現在の岡山市東区)で小間物店として創業。岡山市の表町(北区)に拠点を移し、1925(大正14)年に呉服店から百貨店に形態を変更した。斎藤和好社長は「あと4年で創業200周年を迎える。次の100年も『天満屋さんがあってよかった』と思ってもらえるよう、皆さんの自律的で持続的な成長が必要になってくる」とあいさつ。グループ各社の代表が事業内容を説明し、辞令を交付した。
新入社員を代表し、天満屋福山店に配属予定の真谷愛菜さん(22)が「歴史ある天満屋グループの一員であることを自覚し、先輩方の築いてきた伝統と信頼を大事にして一生懸命努めていく」と決意を述べた。
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