山に住宅街がまるごと出現、都内で令和最大のニュータウン計画進行中

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上田学
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 切り開かれた山に街が丸ごと出現する――。そんな宅地造成が東京都多摩地域で進められている。近年、都内でこれほど大規模なニュータウンが誕生するのは珍しい。住民の反対運動を経て、残された緑地を生かした街づくりが模索されている。

 こんもりとした丘陵地に連なる真新しい住宅。遠くから眺めると、まるで蜃気楼(しんきろう)のようにも見える。都心から約20キロ、京王相模原線稲城駅から徒歩約10分。「関東平野を見渡す都心に一番近い緑の丘」をうたう、稲城市南部のニュータウン「スカイテラス南山」だ。

 緑地の近くで7月、地域イベント「南山こども縁日」が開かれ、多くの家族連れでにぎわっていた。5歳の子どもと訪れた会社員の千葉勇樹さん(38)は北海道から今春移り住んだばかり。「都心にも近くて交通の便も良く、自然豊か。子育て環境にいい」と選んだ理由を話した。

■小学校、プロ野球球場、水族…

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この記事を書いた人
上田学
ネットワーク報道本部|首都圏ニュースセンター
専門・関心分野
地方過疎(地方創生)、まちづくり、消費者問題、福祉・介護、社会保障