「終わりよければ全てよし」 年度末の内容が一年の記憶になることも
杉本昌隆八段の「棋道愛楽」
ピーク・エンドの法則という言葉があります。ある事柄についての全体的な印象は、ピーク(最高潮)の出来事と終わりの出来事で決まる、という意味だそうです。
たしかに途中が少々退屈な映画でも、クライマックスが素晴らしければ総合的な印象は良いでしょう。テーマパークの行列も、最後の体験が最高なら何度だって並びたいと思えるのです。
身近な言葉なら“終わりよければ全てよし”でしょうか。棋士の公式戦もそれは同じで、年度末の将棋の内容がその一年の記憶になることもあります。
先週の私、菅井竜也八段と千日手を含めて2局戦いました。
1局目は私の先手番。開始か…