給水器前の行列「すぐ水筒が空になる」 夏日の万博を記者が歩いた

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松尾葉奈 河原田慎一
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 大阪・関西万博の会場では、猛暑が見込まれる夏にむけて様々な暑さ対策を打ち出す。暑さ対策の拡充は、会場建設費が想定額から増額した要因の一つにもなった。対策は、どれだけ有効なのか。13日に開幕してから初の「夏日」(25度以上)となった19日、週末で混雑する暑い会場を記者が歩いた。

 まず会場に入るための東西ゲートには、開場時間の午前9時を過ぎても行列ができていた。日差しを遮るものがなく、夏だと厳しい環境になりそうだ。日本国際博覧会協会によると、ゲート付近は遮熱性の高い路面舗装が施されている。今後、待機する人に日傘の貸し出しも検討するという。

愛知万博より3倍の給水所を設置

 午後1時半、「静けさの森」近くにある給水器前。屋根がないなか、約35人が並んでいた。香川県丸亀市の会社員嶋田学さん(46)は「10~15分は並びました。暑いのですぐ水筒が空になる。今はまだいいけれど、夏は厳しいですよね」と汗をぬぐった。

 協会によると、給水所として、自動販売機248台や、冷水器やウォーターサーバーなど計74台を備える。2005年の愛知万博に比べ、約3倍の給水所を設置。6月以降はウォーターサーバーの台数を追加する予定だ。

 午後2時35分、記者が持ち込んだ温度計が29・7度を示した。日本館で買ったというかぶとをかぶってパビリオンに入る列に並んでいたポーランド人のマテウス・シャウコフスキさん(34)は「暑さ対策は帽子ぐらい。前に行ったベトナムやタイほどではないけど、蒸し暑さを感じる」と話した。

 日本館前のキッチンカーでは…

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この記事を書いた人
松尾葉奈
ネットワーク報道本部|大阪・北摂エリア担当
専門・関心分野
地方の若者、ジェンダー、災害、平和構築
河原田慎一
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
公共交通、イタリア文化、音楽
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