京都の至宝 「非公開」の内部をその目で 東寺・五重塔など16カ所

木子慎太郎
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 春の「京都非公開文化財特別公開」(京都古文化保存協会主催、朝日新聞社特別協力)が26日、始まった。5月11日までの会期中、京都市八幡市の計16カ所がそれぞれの日程で公開する。公開は文化財保護を目的に1965年に始まり、拝観料は修理や調査費用に充てている。

 東寺(京都市南区)の国宝・五重塔では、普段見ることができない初層の内部が特別公開されている。内部は極彩色の空間で、大日如来に見立てた心柱(しんばしら)の周りを4体の如来と8体の菩薩(ぼさつ)像が囲む。壁面には弘法大師など真言八祖の像が描かれている。

 東京から夫婦で訪れた寺崎彰吾さん(52)は「写真では伝わらない空間の力強さに圧倒された」と話した。

 拝観料は1カ所あたり大人1千円、中高生500円。東寺は大人1200円など。問い合わせは協会(075・451・3313)へ。

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