難聴の選手が史上初のバスケ日本代表 リスク覚悟で挑戦やめない意味

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松本龍三郎
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 今年2月、ある男子選手がバスケットボールの日本代表に初選出された。

 Bリーグ1部、三遠ネオフェニックスの津屋一球(かずま)。彼の両耳には、目をこらさないと気付かないほど小さな補聴器が入っている。

 聴覚に障害のある選手がプレーする「デフバスケ」の経験者では初の快挙だった。

 生まれつき難聴の津屋は力を込める。

 「難聴だろうがなんだろうが関係なく、トップでやれるってところをみてほしいです」

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 1998年生まれ、青森県出身。名前の「一球」は、野球強豪校で指導者を務めた父がつけた。いずれは野球をやってほしいとの願いを込めて。

 津屋も幼い頃はプロ野球選手を夢見た。

 母や兄がやっていたバスケに…

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松本龍三郎
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競馬
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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・途上国教育専門家)
    2025年4月20日13時0分 投稿
    【視点】

    補聴器をつければ会話に支障がないという津屋選手が、日本代表に。完全なデフではないとはいえ、難聴の人々に勇気を与えるものです。聴覚障害者のスポーツ実施率は他の障害種別を持つ人々に比べると高いですが、それでもスポーツを楽しむ場は健聴者に比べると

    …続きを読む