難聴の選手が史上初のバスケ日本代表 リスク覚悟で挑戦やめない意味
松本龍三郎
今年2月、ある男子選手がバスケットボールの日本代表に初選出された。
Bリーグ1部、三遠ネオフェニックスの津屋一球(かずま)。彼の両耳には、目をこらさないと気付かないほど小さな補聴器が入っている。
聴覚に障害のある選手がプレーする「デフバスケ」の経験者では初の快挙だった。
生まれつき難聴の津屋は力を込める。
「難聴だろうがなんだろうが関係なく、トップでやれるってところをみてほしいです」
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1998年生まれ、青森県出身。名前の「一球」は、野球強豪校で指導者を務めた父がつけた。いずれは野球をやってほしいとの願いを込めて。
津屋も幼い頃はプロ野球選手を夢見た。
母や兄がやっていたバスケに…
- 【視点】
補聴器をつければ会話に支障がないという津屋選手が、日本代表に。完全なデフではないとはいえ、難聴の人々に勇気を与えるものです。聴覚障害者のスポーツ実施率は他の障害種別を持つ人々に比べると高いですが、それでもスポーツを楽しむ場は健聴者に比べると
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