万博会場に2年で40回取材 起工式から見続ける記者が注目するのは
大阪・関西万博が13日開幕し、会場の各地ではさっそくパビリオンやイベントを楽しむ来場者の姿があった。会期は10月13日までの184日間、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、参加国・地域や民間企業などが展示に工夫をこらす。2年前から万博を取材する記者が注目したのは――。
大阪・関西万博の会場になった敷地に初めて入ったのは、ちょうど2年前の2023年4月13日。会場全体の起工式だった。
それから、国内外のパビリオンの起工式やメタンガスの爆発、経団連の視察、ホールやアリーナの完成披露などの取材で40回行った。
訪れるたびに目に入ったのが大屋根リングだ。組み立て始めたころは、縄文時代のやぐらに見えた。青森市にある三内丸山遺跡に復元した堀っ立て柱の建物のイメージだ。組み立てが進むと、京都の清水寺の舞台のように感じた。これだけ見続けて、まったく愛着がわかないと言えば、うそになる。
完成したリングの1周約2キロを歩いたのは、この4月5日。来場者を入れて会場運営を試す「テストラン」に大阪府民の一人として参加したときだ。
リングの上から会場の外を眺めると、大阪や神戸の街、遠くに淡路島が見える。さえぎるものがなく、伸びやかな風景だ。内側は、さまざまな色、形の海外パビリオンがぴちぴちに詰まっている。
リングを発案し、会場をデザ…
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