万博テストラン始まる、まずは1万人が会場体験 3日間で9万人招待
大阪・関西万博の開幕に向け、リハーサルとして会場に来場者を入れる「テストラン」が4日、大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)で始まった。この日は出展企業や参加国、主催する日本国際博覧会協会の関係者を対象に約1万人を招待。5、6日は公募で集めた大阪府民ら計約8万人が訪れる予定だ。
大阪メトロ中央線の夢洲駅に隣接する会場の東ゲートには、午前9時の開場前から来場者が列を作った。
ゲートをくぐった来場者は、高さ約3・8メートルの公式キャラクター「ミャクミャク」像と記念撮影したり、大屋根リングを鑑賞しながらお目当てのパビリオンに足を運んだりしていた。
協会によると、13日に開幕する万博には158カ国・地域などが参加。半年間の会期中に約2820万人の来場者を見込む。この日のテストランには、88の国と地域・1国際機関の海外パビリオン12館や、国内パビリオン26館などが参加した。
テストランで課題を洗い出し、13日からの開幕に備える。協会側はゲートで手荷物検査や顔認証を利用した入場手順を確認。各パビリオンは、接客の手順などを確かめていた。
大屋根リングを目当てに訪れたという大阪市北区の会社員、北纓(きたお)真弓さん(46)は「リングの上からは海やパビリオンがきれいに見えて最高の気分です」と話した。
協会の高科淳副事務総長は報道陣の取材に、「見えていない課題がまだまだあると思う。3日間のテストランを通じて課題を洗い出し、しっかり解決して本番を迎えたい」と語った。
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