最後のH2Aロケット50号機、6月24日に打ち上げ決定

小川詩織
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 三菱重工業は25日、H2Aロケットとして最後の50号機を6月24日に鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。午前1時33分~52分の間に打ち上げる。

 50号機には、気候変動の予測に役立てるため、二酸化炭素やメタン、海面水温などを観測する人工衛星「GOSAT-GW」を搭載する。2024年度中に打ち上げられる予定だったが、人工衛星の開発が遅れたため延期されていた。

 H2Aロケットはこの50号機の打ち上げを最後に退役し、新たな主力ロケット「H3」に完全に移行する。H2Aロケットは01年に初号機が打ち上げられ、これまで失敗は03年の6号機の1回のみ。成功率は97.96%と、高い信頼性を誇る。ただ、打ち上げ費用が1回につき約100億円と高額だったことが課題で、後継のH3は費用の半減をめざしている。

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この記事を書いた人
小川詩織
くらし科学医療部|AI・テクノロジー・宇宙担当
専門・関心分野
宇宙・天文、気象・防災、海洋・船舶