性暴力や性的同意、高校の教科書に 思春期の生徒へ伝えたい

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本間ほのみ 上野創
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 2026年度から高校で使われる教科書の検定結果が3月25日に発表された。保健体育などで取り上げられたのが性暴力・性加害の問題。3月末に調査結果が公表された元男性タレントによる問題をはじめ、近年、相次ぎ明らかになっている。思春期の生徒に、教科書で、性的同意や人権に基づいた性の学びを伝えようとしている。

 保健体育では、大修館書店が「性暴力を根絶するために」と題した見開きの特設ページを作った。同社によると、文部科学省の「生命(いのち)の安全教育」の内容を踏まえ、今回新設した。「生命の安全教育」とは子どもたちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないよう、文科省が推進する教育プログラムだ。

 特設ページでは、性暴力を「被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為」とし、「自分が望まない性的な行為はすべて性暴力」と説明する。被害は女性だけでなく男性にもある、と説明し、心身に深刻な影響を長期間与えることも言及。相談先として各自治体の「ワンストップ支援センター」を紹介した。性暴力をなくそうとする社会的な動きとして「#MeToo運動」も取り上げた。

性的同意、取り上げた理由は

 東京書籍は、家庭基礎、家庭…

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この記事を書いた人
上野創
横浜総局
専門・関心分野
教育、不登校、病児教育、がん、神奈川県、横浜市