マラソン鈴木優花にエゴを押しつけなかった恩師 授けた二つの言葉は
辻隆徳
「私に走りの基礎をたたき込んでくれた方であり、私の競技人生を変えてくださった方」
パリ・オリンピック(五輪)マラソン女子代表の鈴木優花(24)=第一生命グループ。影響を受けた人物として真っ先に名前を挙げるのは、大東文化大時代に指導を受けた外園隆監督(68)だ。
秋田・大曲高2年の冬。それまで何度か大会や記録会で鈴木の走りを見ていた外園監督が秋田まで出向いて言った。
「君は絶対に強くなる。一緒にやらないか」
高校3年の高校総体は女子3000メートルで決勝に進めなかった。このときはまだ同世代の田中希実や広中璃梨佳と比べたら力は劣っていた。
強くなると断言できたのはなぜか。
「走りに欧米選手のようなダ…
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