敗れた責任、背負い込んだ小4の冬 「雑草」斉藤光毅を育んだ原点

有料記事

照屋健
[PR]

 斉藤光毅は、ずっと泣いていた。

 川崎市の少年サッカークラブ「犬蔵SC」に所属していた小学4年の1月。卒業を控えた2学年上の兄と一緒に出た最後の大会だった。

 ゴールまで2メートルほどの距離。相手GKもいないビッグチャンスで、無人のゴールに放ったシュートはポストに嫌われた。チームは敗退した。

 「自分のせいで、仲間の試合を終わらせてしまった」

 犬蔵SCで斉藤を指導した引地広和監督は、敗戦の責任を一人で背負い込み、涙で体を震わせる斉藤の姿を今でも覚えている。

 得意のドリブルをいかすため…

この記事は有料記事です。残り739文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トク】締め切り迫る!記事が読み放題!スタンダードコース2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
照屋健
スポーツ部
専門・関心分野
サッカー、五輪