敗れた責任、背負い込んだ小4の冬 「雑草」斉藤光毅を育んだ原点
照屋健
斉藤光毅は、ずっと泣いていた。
川崎市の少年サッカークラブ「犬蔵SC」に所属していた小学4年の1月。卒業を控えた2学年上の兄と一緒に出た最後の大会だった。
ゴールまで2メートルほどの距離。相手GKもいないビッグチャンスで、無人のゴールに放ったシュートはポストに嫌われた。チームは敗退した。
「自分のせいで、仲間の試合を終わらせてしまった」
犬蔵SCで斉藤を指導した引地広和監督は、敗戦の責任を一人で背負い込み、涙で体を震わせる斉藤の姿を今でも覚えている。
得意のドリブルをいかすため…
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