デジタル人民元 五輪会場で実験 1日決済3600万円超 課題も

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北京=井上亮
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 北京冬季五輪パラリンピックは、中国人民銀行(中央銀行)が発行する「デジタル人民元」の試験運用の場としても注目を集めた。ロイター通信によると、五輪会場での1日当たりの決済利用額は200万元(約3600万円)超に。米政権も中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究を加速している。デジタル人民元を使った記者が現状と課題を報告する。

 「使えるのは、現金、ビザカード、そしてデジタル人民元の3種類です」

 1月下旬の五輪会場のメディアセンター。五輪公式グッズの売店で、大会マスコット「ビンドゥンドゥン」のピンバッジ(50元、約900円)を買おうとすると店員が案内してくれた。

 事前にダウンロードしていた…

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この記事を書いた人
井上亮
中国総局|政治外交担当
専門・関心分野
中国社会、人口減少、移民