選挙“読みtoku”ワード「当確」
2021年10月28日 05時00分 (10月28日 05時00分更新)
当確 取材の結果、候補が当選を確実にしたという意味
確たる定義はないので、当サイトにおける考え方を示します。よく混同されるのが「当選」。似ている言葉ですが微妙に意味が違います。
当選は、開票が相当進み、算数上逆転されることがあり得ない状態となっていることです。例えば首長選で、1位と2位の差が10000票あり、残票が9000票の場合、残票がすべて2位に入ったとしても、逆転出来ません。こういう状態を「当選」とします。
対して、「当確」(当選確実の略)は算数上では逆転の芽があるものの、この後も順調に票を伸ばしていくことが見込まれることから、報道側が独自に当選が確実と判断した状態のことです。
この独自の判断は、いろいろ材料があります。投票所で行った出口調査、電話での情勢調査、それまでの取材の結果、開票所で票が分類される様子を観察した結果-などです。
よく投票を締め切った20時直後に「当選確実」という速報が出ます。
開票はまだゼロ票なのになぜ、と思われる方も多いと思います。これは、事前の出口調査などで差がついており、実際の開票もこのような形になるだろうと、報道側が独自に判断したから速報しているわけです。
開票はまだゼロ票なのになぜ、と思われる方も多いと思います。これは、事前の出口調査などで差がついており、実際の開票もこのような形になるだろうと、報道側が独自に判断したから速報しているわけです。
「当確」も重要な情報の一つです。報じる際は万が一にも取り違えがないよう、注意して臨んでいます。(山)
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