JR上野東京ライン、川口駅に停車へ 将来的に羽田空港と直結
浅野真
JRの上野東京ラインが埼玉県川口市のJR川口駅に停車することになりそうだ。JR東日本大宮支社と川口市が24日、同路線の川口駅停車について基本協定を結んだ。
川口駅は1日の乗客人員が約7万1千人だが、京浜東北線のホームが1本あるのみ。事故などで同線が止まると、駅周辺に利用客があふれかえる。
このため、市はJRに中距離電車の停車を要望していた。停車に伴い、新ホームを造るほか、駅舎も建て替える。市による「請願」のため、建設費のほとんどは市が負担する。430億円程度と見積もられているが、原材料費や人手不足による人件費の高騰で、費用が膨らむ可能性もある。停車するのは2040年以降の見通しだが、こちらもさらに延びることも予想される。湘南新宿ラインはこれまで通り、川口駅は通過する。
JRによると、同ラインは今後、羽田空港と直結することが決まっており、市は「東京駅などへの時間短縮だけでなく、空港直結の利便性もある」としている。