愛知県一宮市で住宅のクローゼットから女子高校生の遺体が見つかった事件で、愛知県警は、この家の住人の無職江口真先容疑者（21）=死体遺棄容疑で逮捕=を、高校生を殺害したとして、21日にも殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。遺体には刺し傷などの外傷が多くあり、江口容疑者は「多数回刺した」と殺害への関与を認める供述をしているという。

　捜査関係者によると、江口容疑者の再逮捕容疑は、3月29日、東京都葛飾区の高校生、加藤和華さん（16）を刃物で多数回刺し、殺害したというもの。死因は出血性ショックだった。

　加藤さんは28日に「ネットゲームの友達の家に何日間か泊まりに行く」と家族に告げて家を出たが、29日午後以降、連絡が取れなくなっていた。江口容疑者は「会った翌日に刺した」と供述しているといい、加藤さんとの間で、何らかのトラブルになり、29日に加藤さんを殺害したとみている。