第5回おもちゃ大国・中国に「倒産加速」の不安 関税直撃、米国市場の次は

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深圳=鈴木友里子
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 13万平方メートルの広い会場には、人形やボードゲーム、水鉄砲など大小さまざまなおもちゃがところ狭しと並んでいた。中国の南部・広東省深圳市で4月上旬に開かれた「国際おもちゃ展覧会」。1400社以上のメーカーが出展し、各ブースは大声で呼び込みをかけたり、バイヤーと交渉したりする人たちの熱気であふれていた。

 大半が中国企業だが、パッケージを見ると英語表記も多い。中国は、玩具生産で世界シェア7割超を握る「おもちゃ大国」。その最大の輸出先は米国だ。米国市場で売られる玩具の輸入元の8割近くを中国が占める。

関税の影響は「必ず出る」

 「1~3月期の米国の注文が…

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この記事を書いた人
鈴木友里子
中国総局|中国経済担当
専門・関心分野
中国経済、日中関係
トランプ関税

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