千本の手を持つ「リアル千手観音」 国宝の特別拝観、大阪・葛井寺で

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筒井次郎
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 千本の手を持ち「リアル千手観音」とも呼ばれる葛井寺(ふじいでら、大阪府藤井寺市)の国宝・十一面千手千眼(せんげん)観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)の特別拝観が、15~20日と29日~5月6日に行われる。普段は毎月18日だけの開帳だが、寺伝による造立1300年を記念した。

 千手観音は、千の手と目で衆生を救うとされる。日本では合掌する2本を除き、40本の手で表現するのが一般的。1本1本がそれぞれ25本分の役割を果たし、あわせて千になるという考えだ。

 一方、葛井寺の像はクジャクの羽のように広がる小さい手が1001本、合掌する手などと合わせ、計1041本の手を持つ。それぞれの手のひらには目が描かれている。天平彫刻の粋を集めた現存最古の千手観音で、実際に千本の手を持つ希少な作例という。

 また、境内では5年間の修復…

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この記事を書いた人
筒井次郎
文化部|大阪駐在・歴史担当
専門・関心分野
世界遺産、京都・奈良、寺社・遺跡などの文化財