両陛下が太平洋戦争の激戦地へ 願い続けていた「満身創痍のご訪問」

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編集委員・島康彦

 天皇陛下をはじめ、皇族方の活動や皇室に関連する出来事を過去にさかのぼって紹介する「皇室365」を始めました。皇室のあり方が問われる中、公務や宮中行事などのトピックを毎週、担当記者が詳しく読み解きます。

■4月9日(2015年)天皇、皇后両陛下(当時)がパラオ訪問

 2015年のこの日、天皇、皇后両陛下(当時)が太平洋戦争の激戦地、パラオのペリリュー島を訪れた。戦後70年にあたり戦没者を慰霊するためで、かねて訪問を願い続けていた。

 パラオに加え、同じく太平洋戦争の戦地となったミクロネシア連邦、マーシャル諸島の3大統領とともに「西太平洋戦没者の碑」へ。供花台に白菊の花を供え、深々と拝礼した。

 ペリリュー島では旧日本軍と米軍との激しい戦いが繰り広げられ、あわせて1万人以上の犠牲が出た。

 碑の前には、ペリリュー戦を…

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この記事を書いた人
島康彦
社会部|編集委員
専門・関心分野
皇室、こどもの問題、格闘技(プロレス)、演芸(落語、浪曲)