ミャンマー人労働者も安否分からず 焦り募る家族ら タイの倒壊ビル
ミャンマー中部を襲った地震で、建設中の高層ビルが倒壊した隣国タイの首都バンコクでは、3月31日夕方時点で計19人が死亡し、80人近い作業員らの安否が分かっていない。生存率が急激に下がるとされる災害発生後「72時間」が過ぎ、救出を待つ家族や同僚たちの焦りも募っている。
33階建ての高層ビルが倒壊し、がれきが幾重にも積み上がった現場には、31日も大型トラックが出入りを繰り返し、重機を動かす音が辺りに響いた。
心配そうに様子を見守っていたワサナーさん(40)は、息子のチェサダ・ソンサイさん(19)が電気工として働いていたという。
地震の直前に、息子から「早く家に帰りたい」とのメッセージが来た後、連絡がつながらなくなったという。いてもたってもいられず、近くの宿に泊まりながら毎日、捜索活動を見守っている。「息子が救出されるまで待つつもりです」と言葉少なに語った。
建設現場では、ミャンマーから出稼ぎにきていた労働者も多く働いていた。ミャンマー南東部ダウェイ出身のニャエさん(33)は、同郷のいとことその息子が、倒壊したビルの26階で働いていた。
故郷は地震の被害を受けなかったが、震源地から約千キロ離れたバンコクでビルが倒壊したことが信じられなかった。「心配で駆けつけたが、助かることを祈るしかない」と言った。
救助作業は難航
タイ当局によると、倒壊した…
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