【在任期間2021年6月~2024年9月 肩書等は当時のもの】1975年、東京都生まれ。大妻女子大学人間関係学部准教授。「日本では“男”であることと“働く”こととの結びつきがあまりにも強すぎる」と警鐘を鳴らす。著書『男性学の新展開』(青弓社)、『男がつらいよ―絶望の時代の希望の男性学』(KADOKAWA)、『〈40男〉はなぜ嫌われるか』(イースト新書)、『男が働かない、いいじゃないか!』(講談社+α新書)、小島慶子×田中俊之『不自由な男たち――その生きづらさは、どこから来るのか』(祥伝社新書)など。
男性が〈男らしさ〉を証明する方法は達成と逸脱の2種類があります。達成とは社会的に認められた価値、例えば、有名大学に合格するや一流企業に就職するなどです(もちろん近年はこうした価値だけが重要視される社会ではありません。あくまでも一例です)。逸
楽天ゴールデンイーグルスの取り組みは、社会の役に立ちながら同時に球団の利益にもつながるという点で素晴らしい取り組みだと思います。職業体験を通して球場の運営を経験した上で、観戦するプロ野球は小中学生にとって特別なものになる可能性が高いと思いま
ウワサの恐ろしいところは根拠がないのに拡散力が強いことです。ウワサを広める人々は軽い気持ちでしょうが、記事にある通りネットでの誹謗中傷をきっかけとした自死も起きています。クラブで働く女性への偏見、つまり職業及び性差別が今回の件に関わっている
季節についての常識が通用しなくなっていることを痛感します。大学生に聞いてみると4月だからまだ半袖は「早い」、「恥ずかしい」という意識があるようです。気象庁のホームページで確認すると25℃以上は夏日で、30℃以上は真夏日です。いまを春と考える
先ほどスーパーに買い物に行った際に、江崎グリコのプッチンプリンなどが入荷未定であるとの張り紙がしてありました。買えないとなると急に食べたくなるのが人情というものだとは思いますが、二度と手に入らないわけではありません。プリン、ヨーグルト、カフ
本件についてだいぶ詳しい情報が出てきたと思います。読み応えのある記事でした。ただし、憶測に基づく情報がネットではまだたくさん流れています。誰もが気軽に情報発信できる時代においては、自分の見たい、知りたいという願望をおさえないと歪んだ情報に振
高田純次さんに仕事で何度かお会いしたことがあります。憧れているとお伝えしたところ、「それはやめておいた方がいいねイーヒッヒ」と照れた様子でおっしゃっていました。日常生活では大変なことやつらいことも多いですが、さまざまなことを受け流しそれを笑
都市に住んでいる人にはなかなか実感できない事態が、地方では着実に進行しています。「ゴーストタウン」という表現が大げさではない地域も少なくありません。その中で世界遺産への登録は、観光客を増やす上でアピールになると思います。ただし、観光地として
昨日、メジャーリーグの公式戦が開幕し、さっそく大谷選手が活躍した中で衝撃の大きいニュースです。インパクトの大きさから今回の問題についてあれこれ知りたいと思うかもしれませんが、現時点で情報は極めて少なく加えて交錯しています。SNSなどで手に入
賃上げはとても良いニュースだと思います。ただ、日本では1980年代後半以降、とりわけ中高年の男性における長時間労働が社会問題になっており、働きすぎた結果として過労死・過労自殺など深刻な被害も出ています。死にまで至らなくても、心身の不調で休職
仕事で水戸を訪れた際に、納豆を購入したことがあります。駅でも多種多様な納豆が売っていて、眺めているだけでも楽しいです。当たり前なのかもしれませんが、普段、スーパーで買う納豆とは味が全く異なり、あまりのおいしさに驚いたのをよく覚えています。水
災害への備えというのは非常に難しい問題だと思います。「いまこの瞬間に大地震が発生して自分が被災者や犠牲者になるかもしれない」という緊張した意識で、日常生活を送ることはできません。それだけで疲弊してしまい生きていくことができなくなってしまうで
大学教員の立場からすると、就職活動が学業の妨げになっていると感じることは多々あります。とりわけ大学生活の総仕上げである卒業論文にしっかりと時間をかけて取り組めないことは、学生にとって大きな損失ではないでしょうか。ただ、日本では長らく新卒一括
近所のダイソーによく行きます。ほとんどの商品が100円という低価格で買えるだけではなく、品揃えが豊富です。夏は虫かごや昆虫の餌が売っていたりと季節感もあります。誰にでも手の届く価格の商品で人々の生活を支え、買い物の楽しみも与えてくれる。それ
災害によって普段の暮らしが奪われ、その中でも生きていく人のリアルを伝える素晴らしい記事だと思いました。能登半島地震についてのニュースが明らかに減ってきています。この問題について誰もができることは関心を持ち続けることだと思います。
1980年代の日本社会において、オタクは差別語でした。当時は、この言葉から、大人になってもマンガ、アニメ、ゲームを卒業できず、他者とのコミュニケーションが苦手な男性を思い浮かべた人が多かったはずです。1980年代後半に起きた連続幼女誘拐殺人
周司あきら・高井ゆと里『トランスジェンダー入門』(集英社新書)では、「トランスジェンダーだからといって全員が一律の治療を必要としているわけではないこと、そして、自分に必要な医療措置を選ぶのはあくまでも本人だということ」と指摘されています。臼
誰であれ生きていれば希望を失うときがあると思います。とりわけある一定以上の年齢になると死に向き合わなければならず、余計に生まれてきた意味を考えるのではないでしょうか。その際に、秋野さんの「死ぬと思って生きた方が、生が豊かになる」という発想は
天然知能=「知覚できないが存在する外部、を受け入れる能力」は生きていく上で大切ですが、必要な人にこそ、価値が分からないかもしれません。郡司先生は「自分の経験だけを世界だと見立てれば、その中で矛盾なく生きられ、整合する『真実』も計算できるでし
婚活という言葉に以前から疑問を持っています。2008年に家族社会学者の山田昌弘先生によって作られた言葉ですが、当時すでに未婚化がだいぶ進んでおり、結婚するのが「普通」という価値観は崩れつつありました。それに対して、婚活は結婚するために熱心に