(取材考記)薬物克服、夜間中学に通うはずだった25歳 つながる幸せ、つかんだ矢先の絶望 稲垣千駿

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 コロナのせいで何もかもなくなった。もうどうでもいい――。5月4日、そう言い残して一人の女性が自ら命を絶った。ハナ(仮名)、25歳。虐待や薬物依存を乗り越え、介護福祉士を目指し、春から夜間中学に通うはずだった。

 昨年6月、違法薬物の再犯防止に取り組む元刑事の活動の取材を通じて知り合った。薬物経験者…

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