高騰のコメ「増産したいが…」 後継者不足だけではない農家の事情

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山田暢史 座小田英史
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 コメ価格の高騰や品薄感を受け、各地の米どころでは生産を増やす意向だ。農林水産省によると、2025年産の生産量は691万トン程度の見通しで、前年よりも約2%(12万トン)増えるが、今後、酷暑など天候にも左右される。その上、現場では生産を増やしたくても、すぐには対応できない事情もある。

 全国的に田植えは5~6月に始まり、収穫は9~10月が一般的だが、熊本県天草地方では収穫が早い「早場米」の田植えが始まっている。

 4月中旬、天草市の「天草こざとこ農事組合法人」の7ヘクタールの田んぼでは、「コシヒカリ」と、高温にも強い「にじのきらめき」の田植えが始まった。他産地の新米が本格的に出回る前の8月には出荷される。

記事の後半では、増産したくても、増産できない農家が本音を語る動画をアップしています。

「増産したいが、ただ・・・」

 多くの人に米を届けるため…

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この記事を書いた人
山田暢史
東京社会部|メディア担当
専門・関心分野
農林水産業、食、武道、災害
座小田英史
熊本総局|警察司法、公共政策
専門・関心分野
財政、公共事業、調査報道、農業
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