憧れ、誇りだった松戸の常盤平団地 「今はまったく変わっちゃった」
北上田剛
東葛・葛南のいま
「昔はおなかが大きな妊婦さんがたくさん歩いていて、子どもたちも大勢いた」
千葉県松戸市常盤平にある「常盤平団地」。北村弘子さん(87)が懐かしそうに目を細めた。
北村さんは団地の入居が始まった1960年に、都内から夫と引っ越してきた。当時22歳。すぐに長男が生まれた。
最盛期の入居倍率は15~20倍。「倍率が高い憧れの団地。田舎で驚いたけど、誇らしかった」
各家庭にテレビが普及していなかった時代。団地内の商店街には街頭テレビがあり、プロレスを見る人でにぎわった。
都内に近く人気に
団地は、都内に近い立地で人…