高校野球、第1回出場の宇治山田に記念碑建立 「後輩の励みに」

本井宏人
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 三重県伊勢市宇治山田高校に、旧制三重四中だった1915年に第1回全国中等学校優勝野球大会に出場した記念碑が建立された。大会は、夏の全国高校野球選手権大会の前身。「110年越しに再び全国大会へ」と後輩への夢を託し、硬式野球部OB会が寄贈した。

 記念碑は、高さ約70センチ、幅約90センチ、奥行き約15センチの御影石。大会名とともに「出場記念碑」と彫り込まれている。昨年6月のOB会総会で「輝かしい伝統を記すものが校内にない」という声が出て、OB約450人に声をかけ、寄付を募ってきた。

 第1回大会では、初戦で旧制秋田中(現秋田高)に1―9で敗れた。その後、春の選抜大会を含めて宇治山田の全国大会出場はない。1992年の選手権三重大会では決勝で敗れ、あと一歩のところで夢を絶たれた。OB会の山川徹会長(59)=松阪商教諭=は記念碑を前に、「現役部員が甲子園をめざし、新たな歴史を刻んでほしい」と話した。

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