1964年、神奈川県生まれ。27年にわたり、高校で世界史・日本史・現代社会を教えながら、NHKラジオ・テレビのリポーターを務めた。現在、テレビ朝日系列「大下容子ワイド!スクランブル」でコメンテーターとして活躍。著書に「揺れる移民大国フランス」「世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ」、 近著に「歴史と宗教がわかる!世界の歩き方」(共著)など多数。これまでに44の国と地域を取材で訪れた。
2019年にヨルダン川西岸地区を取材した際、インティファーダで拘束された家族がいまだ戻らず、消息すらわからない、という声をあちこちで聞きました。こんな状況になって、やっと釈放されたバルグーティさんとご家族の21年ぶりの再会。どんなに嬉しかっ
年金制度や社会保障に関する抜本的な改革もないまま、高齢者向けのNISAの話をされても何だかモヤモヤとした気持ちになる。もちろん、生活費に充当できる収入があるに越したことがないのだが、投資できるだけの余裕のない人たちは、ここでも置き去りなのか
国内外を問わず、大きな地震が起きたあとによく聞かれるのが、「起こりうるところで起きた」という専門家の指摘だ。地震に関して全くの素人である私が考えることなので、その点はご容赦願いたいが、「起こりうるところで起きた」のであれば、なぜ事前に何か少
子どもたちに笑顔を取り戻したい、という浜中さんの強い思いが、子ども食堂となって結実したこと。素晴らしいのひとことです。地域の人たちが笑顔で楽しく過ごす様子が目に浮かびます。能登の被災地の状況は、例えば日々の天気予報を見たときに「雨だけど、大
日々の暮らしも立ち行かないガザにあって、それでもガザの人々の惨状を伝え続けてくれたマンスールさん。改めて彼の記事に託した思いをかみしめながら読み、無関心でいること、他人事だと片付けてしまうことがいかに恐ろしいことかを思い知らされています。長
あまりのショックで言葉を失っています。マンスールさんのように現地の生の声や情報を伝えてくださるジャーナリストがいるからこそ、日本にいる私たちも、ガザやパレスチナの現状を知ることが出来るのです。他の方のコメントにもありますが、私もマンスールさ
命を奪った罪は、決してゆるされることではない。しかし、被告であるこの父親は、妻と一緒に人生をかけて障害のあるふたりの息子を育て、介護し続けてきたのだ。記事を読み進めていくうちに、その日々が想像を絶するという言葉では足らないほどの苦難の連続だ
毎年、3月11日が近づくと、震災に関するニュースが増える。過去を振り返り、現状を伝える内容を見て、改めて、まだ帰宅困難区域があることや、家族や大切な人をなくした喪失感から抜け出せない人がいることを再認識する。それでも笑顔で日常生活を送り、仕
豚の「福祉」に向き合う。興味深く拝読しています。私自身、地方選挙の取材でしたが、ドイツ南部の養豚農家を訪問し、政治に何を求めるのかというインタビューをしたことがあります。その農家は、そもそもオーガニックにこだわった飼育と豚肉の加工品づくりに
この記事にはコメントが多く寄せられているが、共通しているのは、子育てや女性の生き方に対する価値観が昭和の頃から変わっていないことへの落胆と息苦しさのように思う。先日、地方出身の20代後半の女性と仕事をする機会があったのだが、実家には帰りたい
今回の行為が違反だ、ということを頭では理解できる。しかし、他の方のコメントにもあるように減給にする問題なのだろうか。余った食材を捨てるのではなく、調理をして残業中の教職員にふるまう。どう考えても善意から生まれた行動ではないか。これが、例えば
今回の一連の騒動で、一番驚いたのがコンプライアンス担当部署が、週刊誌報道があるまで全く問題について知らなかったことだ。極めて秘匿性の高い案件だったからと説明していたが、秘匿性の高い問題を扱うのがコンプライアンス担当部署。これでは騒動の隠蔽を
あの日から30年。被災者でない私でも、早かったような、長かったような、複雑な思いを抱くのだから、当事者の方々の気持ちはいかばかりか。ついこの前の出来事のようにも思えるが、夙川小学校で作成された記録集が、市役所の資料から「発見された」という事
海外で取材を初めて20年以上になりますが、コミュニケーションをとるときに大切なのは、今、自分自身が何に興味関心があり、どんなことをしているか、ということをきちんと話せることです。出身校の話などしたところで、例えばハーバード大学やオックスフォ
1980年代~90年代、バブル経済全盛~崩壊期に大学を卒業し社会人となった私にとって、小室哲哉さんが世に送り出した楽曲は、自分の人生を思い起こさせる曲ばかりです。数え上げたらキリがありませんが、私にとっての一番は「My Revolution
ガザの戦闘が始まったとき、これほどまでの無力感に襲われるとは思っていませんでした。無辜の市民が殺されている現実を目の当たりにして、どうしてそれを止めることができないのか。アブルバイヤさんはいったいどんな思いでガザの日常を記録してきたのか。彼
震災の犠牲になった母親のさと子さんと長女萌さんの写真に見覚えがあった。この記事から当時のアーカイブに移動すると同じ写真が掲載されていた。阪神・淡路大震災は、想像をはるかに超える甚大な災害だったので、いったい何が起こったのか、犠牲になった方や
闇バイトの容疑者が、手を染めてしまった理由について「数十万円の税金の滞納があった」と答えていた別のケースがあった。詳細は不明だが、そのケースの容疑者は年齢が21歳くらいだったと思う。パートやアルバイトなどの働き方で、「103万円の壁」の問題
海外で取材をしていると、「日本人は被爆国だという被害者意識ばかりを強調するが、自国がしてきた負の歴史を自覚しているのか」といった批判をされることがある。私自身、もちろん負の歴史を知ってはいるが、忘れがちというか、意識がうすれがちであることは
中国の同化政策が、他国の美術館の展示表記にまで影響を及ぼしているとは。習近平政権としては、中国がいかに輝かしい歴史を築き上げてきたか、という内容から少しでも外れるものは許さない。チベット然り、香港や台湾も然り、すべてを「ひとつの中国」という