ヤマザクラと新緑の競演だけじゃない 散策コースでみつけた別の魅力

有料記事

床並浩一
[PR]

 今年はどの桜を見に行こうか――。桜前線の北上で各地から開花や満開の知らせが届くたび、頭を悩ませる人も多いのでは。記者もその一人。北関東3県には多くの桜の絶景ポイントがあるが、奈良県吉野山と並ぶ桜の名所と呼ばれる茨城県桜川市を訪ねると、桜だけでなく里山の風景に心が洗われた。

 桜川市は三方を山々に囲まれ、推定で約55万本のヤマザクラが自生しているとされている。平安時代に紀貫之が歌に詠み、室町時代世阿弥が謡曲「桜川」の舞台にした。江戸時代には東京の隅田川や玉川上水沿いに移植された。

 「ここに行ってみよう」。今年の花見先を桜川市に定めると、桜にまつわる歴史や開花情報を伝える地元運営のサイト上に「山桜と里山を満喫するウォーキングコース」を見つけた。

黄門さまゆかりの神社起点に散策

 「水戸黄門」こと徳川光圀も…

この記事は有料記事です。残り1206文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません