残る巨大穴 騒音や悪臭、健康不安も「いつまで…」 道路陥没1カ月
埼玉県八潮市の道路陥没事故は28日、発生から1カ月となった。現場には巨大な穴が残ったままで、安否不明のトラックの男性運転手の救助に向けた作業が続く。周辺住民からは悪臭や騒音、健康への影響を訴える声が上がっている。
「普通に暮らせる環境ではない」。現場一帯で続く工事や交通規制に、近くの50代男性はこう嘆いた。
事故発生後、男性は一時避難所になった市の体育館などで2週間、寝泊まりした。県からは「生活に支障はない」と事前に説明を受けていたが、久しぶりに自宅に帰ると、下水の臭いが鼻をついた。夜中でも作業音が鳴り響き、トラックやショベルカーの振動もある。「震度1~2の地震が来ているように感じて、何度も目を覚ました」と話した。
1月28日にトラックが転落した当初の陥没は直径10メートルほどだったが、その後に拡大し、救助は難航した。県は2月11日、陥没地点から約30メートル下流の下水道管内(直径4・75メートル)で見つかったトラックの運転席部分に男性がいる可能性があると発表。救助に向け現場に流れ込む下水を止めるため、大規模なバイパス(仮排水管)を設置することを決めた。
■「外を出歩く人、見なくなっ…
埼玉・八潮の道路陥没事故
2025年1月28日、埼玉県八潮市中心部の道路が陥没し、トラックが転落しました。トラックの運転手は穴の下に取り残されたままです。関連ニュースをまとめてお届けします。[もっと見る]