【神戸ストークス】道原→野溝の“神シュート”に新アリーナとどろく

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  • 劇的な3ポイントシュートを決めた 神戸ストークス 90野溝利一(ジーライオンアリーナ神戸)/©B.LEAGUE

  • 試合後、コートを1周する 神戸ストークス 13道原紀晃 (左は 2カロンジ磯山パトリック)/©B.LEAGUE

  • サンテレビで試合を生中継 (左から)橋本航介アナ、松崎賢人氏、島田慎二Bリーグチェアマン /ジーライオンアリーナ神戸(4/5)

  • B2プレーオフ進出争い

■初試合は劇的展開

<B2 第30節>

○神戸ストークス 99-92(延長)山形/4月5日

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B2神戸ストークスは4月5日、神戸港・第2突堤に完成した新しい本拠地「ジーライオンアリーナ神戸」で初めての試合を行った(vs山形ワイヴァンズ)。

開始16秒、神戸市出身の中西良太がシュートを決め、新アリーナ初得点を挙げた。

しかし神戸ストークスは硬さが目立ち、山形に連続17得点を許すなど、後半まで劣勢が続いた。

4Q、チーム14年目のベテラン・谷直樹の連続3ポイントシュートなどで盛り返したものの、山形に押し返され、試合残りわずか4秒で84-88と4点ものビハインド。

新アリーナでの初試合は敗色濃厚となった。

ここでフリースローを得た13年目の神戸市出身・道原紀晃(どうはら・のりあき)は選手を集め、1投目を決め、2投目をわざと外してリバウンドを取り、3ポイントシュートを決めて、4秒で一気に4点を取る作戦を告げた。

1投目を決め85-88とした道原は、リバウンドを取るため2投目をリングに強く当てると、ボールは跳ね返って道原の手元に。

道原はすぐに後ろの野溝利一にパスし、野溝が倒れながら3ポイントシュートを見事に決め、試合終了0.7秒前に88-88の同点に追い付いた。

■新アリーナに感無量

試合は延長戦(5分)に入り、勢いに乗った神戸ストークスが道原の3ポイントシュートなどで山形を振り切り、99-92で勝利した。

観客数はB2リーグ最多の8580人を記録した。

試合後、道原は

「(フリースロー2投目を)投げた時はええとこ行ったと思った。絶対、バインと返って来ると。出来すぎで怖いぐらい」。

3月に山梨学院大を卒業したばかりの特別指定選手・野溝は、

「小さい頃からああいう場面で決めたいと思っていた。決め切れてよかった」と語った。

待望の本拠地「ジーライオンアリーナ神戸」が開業。

神戸ストークスの前身「兵庫ストークス」時代は、試合会場や練習場所にも困った。

36歳の谷は、

「14年前は高校や中学を借りて転々としながら練習した。こんなに素晴らしいアリーナができ、そこで自分自身がプレーできたのも本当に嬉しいです」。

35歳の道原は、

「コートに立ってしまったら、緊張もほぐれた。歓声がすごかった」と振り返った。

■スケールがすごい

この試合はサンテレビで生中継し、谷・道原らと共に長くチームを支えた松崎賢人氏(現・神戸ストークスU18ヘッドコーチ)が解説した。

ハーフタイムにはBリーグの島田慎二チェアマンも中継に加わり、新アリーナへの期待を語った。

島田チェアマン:

「構想段階から(神戸ストークス)渋谷(順)社長とお話をしていたので、きょう、この日を迎え、その場に立ち会えて感無量ですね」。

「サイズも1万人規模で、何より周辺が海。そして大型ビジョン。すごいですね、スケールが。音響も素晴らしい」。

近年、新アリーナを実現させたBリーグの琉球・群馬・佐賀の各クラブはいずれも入場者数や売上高が急上昇した。

島田チェアマン:

「ストークスはアリーナの力を借りて、もっともっと多くの皆様、兵庫県の皆様を盛り上げていけるような存在になってほしいなと思いますし、期待しています」。

■4連勝しかない

劇的勝利の翌6日は73-82で山形に敗れた。

プレーオフ進出へ最後のイス=ワイルドカード2位までなお2ゲーム差がある。

B2レギュラーシーズンは残り4試合。

次戦(4/12・4/13)はプレーオフ進出を争う奈良とアウェイで直接対決し、翌週の4/20・4/21は再びジーライオンアリーナ神戸で、西地区2位の鹿児島相手に今シーズン最後のホームゲームを行う。

6日の試合後、神戸ストークスの東頭俊典ヘッドコーチは、

「下を向かないで、残り4試合に4連勝するしかない」と語った。

(浮田信明)

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