定期テストで、しっかりと点を取るコツはあるの?

2023/08/13

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定期テストで良い点数を取りたい! 誰もが思うことですが、コツはあるのでしょうか? その積み重ねが大学受験のための勉強にもつながります。医学部や難関大受験生を指導する「松濤舎」の代表、船登惟希(ふなと・よしあき)さんに、テスト勉強のコツを聞きました。(写真=Getty Images)

【質問】

定期テストの点数を上げるには、どうしたらいいですか。(高校1年女子)

勉強はアウトプット

【回答】

定期テストは授業で習ったことを試す試験なので、面食らうような難題はまず出題されません。問われるポイントもだいたい決まっていますよね。ですから点数を上げるには、教科書を中心に、高校の先生が「これをやっておいてくださいね」と言った問題集や、「ここをテストに出すよ」といった問題を、片っ端から解けるようにしておくことが一番です。

勉強はインプットよりもアウトプット。教科書などをただ読むだけでは「覚えたつもり」になりがちなので、テスト形式の勉強で確認していくことが大事です。ぜひ、問題集を活用したり、苦手なところは自分で問題を作ったりして、解くようにしてください。

特に公立高校の場合は、定期テストの範囲こそ、国公立大学の入試で試されるところだと考えていいです。つまり、定期テストの勉強は大学受験への勉強につながっているので、その場しのぎにせず、しっかりとつぶしていくことが大事です。

ところが、実際にはテスト直前の2週間ほどで知識を詰め込み、本番を乗り切った途端に忘れ去ってしまうことがよくあります。その場しのぎで終わり、大学受験まで学力を維持できなければ、せっかくの頑張りがもったいないでしょう。定期テスト後は復習をして、習ったことをしっかりと身につけ、大学受験につなげていくように意識を変えていくことが大切です。

定期テストの間に復習を

具体的な方法をお話ししましょう。定期テストが終わったら、次のテスト期間までを復習に充てるのです。といっても、直前の定期テストの復習ではありません。それまでに習った全ての範囲を復習していくのです。そして、次の定期テスト期間が来たらまたテスト勉強をして、終わったらその範囲も加えてまた総復習をしていく。そんなリズムで少しずつ足元を固めていくと、新しいことも身につきやすくなっていきます。

高校2年、3年の定期テストでいい点をとりやすくなることはもちろん、いざ本格的に受験勉強を始めたときに復習にかける時間が少なく済んで、余裕のスタートができると思います。

※『高校の勉強のトリセツ 三訂版』(船登惟希、山下佳祐・著、伊藤ささみ・マンガ、Gakken)をもとに、編集部で作成

船登 惟希(ふなと・よしあき)東京大学理学部化学科卒業。医学部・難関大専門「松濤舎」代表。参考書などの学習関連書籍を多数執筆。著書に『高校の勉強のトリセツ 三訂版』(共著、Gakken)、『宇宙一わかりやすい高校化学』シリーズ(Gakken)、『高校一冊目の参考書』(KADOKAWA)など。

 

(文=竹倉玲子)

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