家族やコミュニティといった中間集団は国家にとって不可欠な基盤だが、経済のグローバル化はそれらを大きく損なった。だからこそ、そうした中間集団の再生のために、関税などの手段を積極的に活用すべきだ――これが本インタビューで示されている立場です。
これはナショナリズムの問題でもあるかもしれませんが、根本的にはSNS文化の影響が大きいのではないかと感じました。SNSでは「揚げ足取り」が手っ取り早いバズる手段になっており、誰かの投稿に対して「それは事実誤認です」「最新のデータではこうです
スミソニアン博物館のなかには国立アメリカ歴史博物館があり、昨年訪れた際には、その展示に強く印象を受けました。全体としては、米国の歴史を称える内容になっており、とくに目を引いたのは、国歌に歌われている星条旗の実物が、館内でもっとも目立つ場所に
「戦後80年談話を出さない代わりに、先の大戦の惨禍を繰り返さないための戦争検証を手がける」としても、その過程がまったくイデオロギーと無縁であるのは難しいのではないでしょうか。たとえば、私的諮問機関の有識者にだれを起用するかの時点で、すでに一
近年、SNS上などで暴力を肯定するようなコメントを目にする機会が増えており、憂慮しています。安倍元首相銃撃事件では、一部の文化人からその行為を容認する声が上がったことに驚かされました。最近では、立花氏への襲撃事件や、配信者の女性が殺害された
日本では、新興宗教に対する嫌悪感を持ち、無宗教を自認する人が多い一方で、スピリチュアルブームが起こり、パワースポット巡りが盛んになるなど、宗教的な要素を持つ文化も根強く存在しています。さらに、自己啓発の分野にも宗教的な要素が見られることがあ
近代に入ると、各国で古代の歴史が再評価される動きが見られました。これは、近代化を進めるうえで、中世の要素が障害とみなされる一方、古代が理想化されたためです。例えば、フランスでは、カエサルと戦ったガリア人の首長ウェルキンゲトリクスが英雄視され
日本では、中国や韓国への戦争加害についての認識は比較的進んでいるものの、東南アジアに関しては必ずしも十分とは言えません。しかし、ベトナムの「200万人餓死」をはじめ、シンガポールの華僑「粛清」、フィリピンでの戦闘による100万人以上の犠牲、
「新しい戦前」のように現代と戦前(の日本)を安易に同一視する歴史観に批判的なひとびとも、ウクライナ戦争をめぐっては「ミュンヘン会談の再来」と言いがちだったりします。歴史の扱いの難しさをあらためて感じざるをえません。結局、いつ・どこで・何が起
ワシントンの米国史博物館を訪れると、東條英機、ヒトラー、ムッソリーニのパネルが並び、日独伊という「悪」を打倒したという力強い展示がある一方で、そのすぐ近くには、日系人収容の歴史が明確な誤りであったと紹介されていました。負の歴史を国立施設でど
実際に戦跡に足を運び、その空間を体験することは、歴史を学ぶうえで極めて重要です。防空壕や退避壕、地下トンネルなどは世界各地で公開が進み、戦争遺産として観光資源のひとつにもなっています。わたし自身、国内外のさまざまな壕やトンネルを訪れてきまし
「旧制中学の流れをくむ一部の高校」で威圧的な校歌指導がみられたという指摘には、なるほどと思わされました。戦前、中学や高校に進学できるのは一部のエリート男性に限られ、そこでは通過儀礼としてバンカラな洗礼を受けさせる風習が根付いていました。スト
「基本的に公共交通機関を利用し、自分の足で歩いて現地の人に話を聞く」——これは、特に古い時代の史跡を訪ねる際に非常に重要な視点ですね。モータリゼーション以前、人々の移動手段は徒歩が基本であり、それに合わせて町の規模や構造も形成されていました
日本酒は年々進化を遂げており、日本にいる限り、高品質なものを最適な状態で、しかもコストパフォーマンス良く楽しめるのも魅力です。ワインと異なり、日本酒は最高品質のものでも比較的手頃な価格で味わえます。海外に住む日本人への贈り物としても、新しい
IT技術の急速な発達により、うまく流れに乗れば一攫千金を狙える時代になりました。そのため、真面目にコツコツ努力するよりも、システムの隙を突いて成功を掴む「ハック」こそがスマートでクールだという価値観が強まりつつあります。これは、ストライキと
多くの軍隊では捕虜になる可能性を想定し、「ここまでは話していいが、これ以上は話してはならない」というような基準を設け、軍事機密に関する教育が行われています。しかし、旧日本軍のように捕虜になること自体を否定的に捉え、自決を求めるような軍隊では
共産党的な組織体質について、自分が権力を握り上にたつぶんには構わないが、他人に権力を握られる場合には反発する。サドの小説に出てくる、「王位は万人の望むところであって、人が嫌悪するのは王位にあらず、王位に就いている者なのだ」(『悪徳の栄え』、
近年、歴史にかんする議論では、物語と実証主義を対比させ、後者を礼賛するというあまりに単調な主張が(とくにSNSの一部で)目立っていました。しかし、物語そのものを否定することはできず、重要なのは、その質をいかに高めていくかという点ではないでし
戦時下の社会を考える際には、「上からの統制」だけでなく、「下からの参加」にも目を向ける必要があります。強制的な動員だけでは、効率的に総力戦を遂行することはできないからです。女性団体のように、平時には差別的な扱いを受けていたひとびとが、戦争を
缶詰が保存食品として普及したのは19世紀ですが、その腐食防止にはスズが使われていました。そのため、スズの需要が高まったのです。当時、その一大産地が英領マラヤでした。同地ではスズ鉱山を開発するために、中国から大量の労働者を受け入れました。現在