尾瀬、熊野古道、中山道…風景を心に刻む歩き旅

古来、人・物・情報などが行き交う道は歴史や文化を築く重要な役割を果たしてきました。木々の芽吹きが美しく心地良い季節、日本の自然・歴史を感じる道を歩く旅へ出かけよう。
尾瀬ハイキング 生命の息吹と山々の美しさを満喫しながら尾瀬を歩く
雪解けとともに遅い春が訪れ、ハイキングシーズンを迎える尾瀬。火山群の噴火によって形成された山岳地形を基本としていて、尾瀬沼、尾瀬ヶ原一帯は、火山からの噴出物によりせき止められてできた火山性高層湿原で、その中心となる尾瀬ヶ原は、本州最大級となる約760ヘクタールの山地湿原です。湿原には春から秋にかけて様々な花が咲き誇り、湿原に生息する渡り鳥や多くの野生生物にも出会えます。
クラブツーリズムの尾瀬ツアーは、2024年の参加者が約2760人にのぼる人気プラン(東京出発)です。
滞在中は終始ガイドが同行し学びながら歩ける「ガイド同行プラン」、スタート地点から自分のペースでハイキングできる「フリーハイキングプラン」など楽しみ方と体力に合わせて選べるのが特徴です。混雑期は現地に駐在する係員が安全管理と現地案内をサポートしているため、初心者から上級者まで安心してハイキングできます。

ツアーが開催される5月後半から6月半ばは気候も良く、例年尾瀬を象徴するミズバショウが見頃を迎える美しい季節。風がなく天気に恵まれれば湿原の水面には周辺の山々が映ります。空の広さと湿原の生命の息吹を感じながら、澄んだ空気と大自然に包まれた尾瀬ならではの美しい景色を愛でながら歩きたいです。
雪解けの湿原の自然を間近に感じるハイキング
NPO法人 片品・山と森の学校 小林慎治さん
湿原の雪が消える頃、尾瀬はミズバショウのシーズンを迎えます。ミズバショウ越しに見える雪解けの至仏山の景色は圧巻。ミズバショウ以外にもリュウキンカやショウジョウバカマ、ザゼンソウなどの花々、ウグイス・ホオアカ・マガモなどの野鳥に出会うことができます。どこまでも続く雄大な自然を感じ、鳥のさえずりを聞きながら尾瀬のハイキングをお楽しみください。

歴史ハイキング 熊野古道、現地のガイドと歩くことで日本の道の奥深さを知る
信仰のため、物や文化の往来のため、日本各地をつなぐために整えられてきた道。道にはそれぞれに役割や物語があり、語り部や現地のガイドと歩くことで、その土地の歴史や文化をより深く知ることができます。

神々が宿る場として信仰されてきた紀伊山地。「紀伊山地の霊場と参詣道」は、自然信仰の文化が形作った景観や宗教的価値が類を見ないものとされ、世界遺産に登録されている。熊野三山の熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の参詣道である熊野古道はその代表格で、2015年から24年の10年間で約8600人のクラブツーリズムのツアー参加者(東京出発)が歩いています。中辺路は最も多くの参詣者が訪れたとされ、後白河法皇や後鳥羽上皇、藤原定家、和泉式部、一遍上人も歩いたと伝えられる巡礼道を古人に思いをはせながらハイキングしたいですね。
熊野古道 キーワードは癒やす満たすよみがえる
語り部 安江樹郎さん
樹齢数百年の巨木が並ぶ中、春は森に群生しているウラジロの新芽が一斉に芽吹き、生命の誕生を感じさせる緑に包まれます。歩くことによってしか得られない人生をよみがえらせるような体験をぜひ。

馬籠宿~妻籠宿 自分の足で歩いて知る日本の歴史・文化を感じる旅へ

東海道とともに多くの人々が行き交った中山道。中でも馬籠宿から妻籠宿をつなぐ約9㌔メートルのコースは、歴史の面影を残しつつ歩きやすく整備され、木曽の山々と渓谷、滝などの自然に包まれた道を散策できるコースは人気があって、24年の東京出発の参加者は約800人を誇ります。道中には、松尾芭蕉や正岡子規の句碑、島崎藤村の記念館や藤村の筆跡で刻まれた碑などがあって、文人たちが何を思いながら歩いたのか想像するのも楽しいです。
中山道の歴史に浸りながら歩く
木曽てくてくガイドの会 田中伸一さん
豊臣との小牧・長久手の戦いの際、徳川勢が陣を張った陣場跡があります。馬籠峠はその際に整備され、中山道として利用されるようになりました。道にまつわる歴史をたっぷりとお話しします。
