リノベーション・スタイル
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60代で広島から東京へ。人生のセカンドステージを始める1人暮らし〈272〉

水回り以外は全てオープンとし、 コンパクトながら広々と過ごせる間取りに

Iさん(60代)+ 猫(7歳)
東京都世田谷区/ 築44年/36.06㎡ / 総工費約1150万円

    ◇

「人生のセカンドステージは東京で」と決めて、60代で故郷・広島から引っ越してきたIさん。飼っていた猫と一緒に、1人と1匹の暮らしがスタートしました。Iさんの引越し歴を振り返ってみると、30代の半ばに広島からイギリスへ。語学留学で2年半ほど滞在し、40代で東京に。翻訳の仕事をしていたそうですが、会社の都合で退職することになり、50代で再び広島に。その後、お父様が亡くなり、お母様と2人暮らしになりました。

「ずっと2人で暮らしていくだろうなと思っていたら、母に『シニアレジデンスに引っ越すから、お互いに自由に暮らそう』と提案されました」とIさん。最初は近くに暮らそうと、広島で家を探しました。でも、不便な場所にある物件だったり、ファミリー向け物件だったりと、60代の1人暮らしに合うものは見つからなかったそうです。

60代で広島から東京へ。人生のセカンドステージを始める1人暮らし〈272〉
ダイニングに大きめのテーブルを配置し、来客者もゆったりとくつろげる空間となっている

Iさんはこの連載を愛読してくれていました。イギリスに住んでいたとき、住民が壁に色を塗るなど、住みながら好きなようにDIYをしている姿に影響を受けたことも。連載を読んでいたら、イギリス時代の思いがよみがえり、自由な発想で家づくりをしている方々の事例が毎回楽しみになりました。

広島での家探しがうまくいかなかったとき、せっかく新しい暮らしを始めるなら、自分の好きなように家作りをしようと思いました。そして、1人暮らしに向いている物件も多く、シニアにとっても便利な東京で暮らそうと、私たちのところに相談に来たのです。

今回は、物件購入からお手伝いしました。地方からの引越しだったので、別の業者では親身になってくれなかったこともあったとか。「検討の段階で、リノベーションを見据えたアドバイスがもらえたことが後押しになった」と、以前東京で暮らしていた場所の近くに、36平米のマンションを購入されました。

60代で広島から東京へ。人生のセカンドステージを始める1人暮らし〈272〉
寝室やクローゼットは、透け感のある白いカーテンでゆるやかにゾーニング

コンパクトな物件なので、できるだけ広く感じられるように、壁や扉は必要最小限にしたオープンなワンルームです。キッチン、リビング・ダイニング、寝室を効率よく配置しました。キッチンの設備はIKEAのものを使い、リーズナブルに。省スペース&家事効率アップのために、キッチンにビルトイン洗濯機を組み合わせました。また、寝室にはカーテンをつけ、リビング・ダイニングと仕切り、寝るときはカーテンを引いて個室風に、昼間は開けてベッドをソファ代わりにするなど、フレキシブルに過ごせるようにしました。

家づくりのポイントは、水回りです。元々は、トイレ、浴室、洗面台が、同じスペースに集約されていましたが、狭くて使い勝手が悪いものでした。そんな水回りは二つに分け、浴室は浴槽だけにして洗面室と組み合わせて省スペースに。ユニットバスではなく在来工法にして、お気に入りの白いタイルを貼り、コンパクトでもくつろげる場所になりました。

60代で広島から東京へ。人生のセカンドステージを始める1人暮らし〈272〉
ピンク色の壁とテラゾー柄タイルを組み合わせた明るいサニタリー

また、トイレは元々あった場所に残したのですが、壁が取り外せないので少し広めになりました。広さを生かし、壁を淡いピンクに塗り、猫のトイレもここに置き、ゆったりできる空間に。洗面台などの水回りの設備は、キッチンと同様にIKEAのものを使用しました。水回りが使いやすくて居心地がいいと、家への満足度が格段に上がります。

猫との暮らしでこだわったのは、1年中猫がのびのびと暮らせるようにすることでした。猫専用のものは作らなかったのですが、猫が快適に過ごせるようにフローリングはペット対応の滑りにくいものから選定しました。また、壁に断熱材を入れ、窓は二重にし、部屋の温度変化を最小限に。家時間が好きなIさんにとっても、環境を整えることは大切な部分でした。

今を楽しみながら、これからを考えた60代からの新しい暮らしにぴったりの家になりました。

60代で広島から東京へ。人生のセカンドステージを始める1人暮らし〈272〉
白を基調としたインテリア。ベッドは新しい住まいに合わせてセレクトしたイギリスからの輸入もの

間取りとリノベーションの写真(写真をクリックすると、次々とご覧いただけます)

Iさんに聞く
リノベーションQ&A

Q1 リノベーションでこだわったことは?

以前住んでいたロンドンのインテリアショップ「Habitat」の白い壁が印象に残っていて、壁は白をベースにしました。そして、トイレの壁はピンク色にしたり、クローゼットの中はウィリアム・モリスの壁紙にしたりと、部分的にアクセントクロスを取り入れて。どんな壁にしようかなと、デザインを考える過程が楽しかったです。

60代で広島から東京へ。人生のセカンドステージを始める1人暮らし〈272〉
キッチンは昔から憧れていた白黒チェッカーの床に。随所にお気に入りの素材を取り入れている

昔、雑誌で見て憧れていたのですが、キッチンの床は白黒チェッカーに。将来、もう少し落ち着いた雰囲気にしたければ簡単に張り替えできるように、ビニル床シートという素材にしました。

Q2 リノベーションのプロセスで楽しかったことは?

打ち合わせのために、3週間に一度ほど広島から東京へ行きました。家具屋さんを巡ったり、美術館に行ったりと、東京に行く楽しみを色々作り、打ち合わせに来ることを楽しみました。

Q3 家の中でどんなことをしている時間がお気に入りですか?

クローゼットのウィリアム・モリスの壁紙を眺めていると、気持ちが明るくなります。
また、寝室をカーテンで仕切ることができるようにして頂きましたが、夜寝る時にカーテンを閉めると、こもり感が出てリラックスします。

構成・大橋史子

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