2025/4/10 木曜日
大雪被害のリンゴ園、支柱購入も補助対象/弘前市

青森県弘前市の桜田宏市長と市議23人が9日、今冬の大雪で被害を受けたリンゴ園地を視察した。山間部では2~3割程度の減収が見込まれる園地もあり、桜田市長は「日本一のリンゴ産地を支えていくために、生産者に営農意欲を持ち続けてもらうことが重要。(生産者と)しっかり相談しながら対応していきたい」との考えを示した。視察での生産者の要望を受け、苗木の購入を対象としていた独自の補助事業について、支柱も対象に加えることを決めた。
石川字西ノ沢の園地では、幹の裂開、主枝の欠損が多発している状況を確認。園主の工藤博喜さんによると、1月中旬には2メートル以上の積雪があり、雪の重みなどで丸葉樹105本のうち3割が被害を受け、10本程度は伐採しなければならないという。
工藤さんは「収量が多い樹齢50年程度の木が被害を受けた。2~3割は収量が落ちるのではないか」とし、「苗木が手に入らない状況にあり、来年、再来年まで支援を続けてほしい。支柱もかなり折れており、助成があれば助かる」と要望。今後の栽培に向け「残っている木、枝に実をならせ、少しでも収量を増やしたい」と気持ちを切り替えた。